消化器内視鏡センター

小腸カプセル内視鏡検査

消化管は食道、胃、十二指腸、空腸、回腸、大腸に分かれます。一般的に行われる内視鏡検査は胃カメラ(食道、胃、十二指腸をみる)と、大腸カメラ(大腸と回腸の一部)があり、消化管の大部分を占める小腸の観察は、ごく一部を除いてほとんど不可能でした。それ以前から、小腸にも潰瘍やポリープなどの病気があることは分かっていましたが、検査が困難であることから詳細は不明でした。2007年に、「飲み込むだけで小腸の観察ができる“カプセル内視鏡”」が保険適応となり実臨床で使用されるようになると、小腸にも思いのほか病気が多いことが判明し、検査、治療の必要性が高まっています。
当院でも2011年よりカプセル内視鏡を導入し、積極的に診療に取り入れています。

カプセル内視鏡は11×26mmというサイズの、文字通りカプセル型の内視鏡で、内部に超小型カメラが内蔵されています。カプセル内視鏡を飲み込むと、消化管の蠕動にのって食道、胃、小腸、大腸を撮影していきます。撮影した画像データを無線送信して、体の表面に付けたセンサで受信し、腰に付けたデータレコーダに情報を記録していきます。カプセルを嚥下してから約8時間で撮影が終了します。レコーダーを取り外し、画像データをコンピューターにダウンロードし、画像診断を行います。カプセル内視鏡が順調に進んでいることを確認するため、最初の1時間ほどは病院内に留まっていただきますが、確認ができ次第外出していただいてもかまいません。

カプセル内視鏡は飲み込むだけの非常に楽な検査であることが最大のメリットです。半面、通常の内視鏡と違い、特定の部分を狙って撮影をすることや腸に空気をいれて膨らませて撮影をしていないため病変が映っていない可能性もあります。また、あくまで撮影のみしか行えず、生検(病変の細胞を採取すること)や止血などの処置を行うことはできません。何らかの病変が見つかった場合は、カプセル内視鏡の撮影時間とモニターに発信された信号の部位からおおよその位置を推定し、小腸用のバルーン内視鏡を使って処置を行います(原則入院が必要となります)。

なお、より詳しく知りたい方は以下のページをご参照ください。

カプセル内視鏡飲むだけドットコム

私たちが主に使用しているフジノンのダブルバルーン内視鏡システムを写真でお示しします。オーバーチューブとファイバーがありそれぞれにバルーンがついてあり文字通り二つのバルーンが存在します。これらをふくらましたり、オーバーチューブの中をファイバーを進ませたりすることにより肛門側、目的のところまで到達させるようにします。