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診療部|消化器内科:医療記事

大きなポリープもきれいに切除できる大腸ESDを導入しました!

医長 花房 正雄


アメリカでの研究結果から、大腸内視鏡検査を受けて大腸ポリープを切除すれば、大腸癌による死亡割合を減少させられることがわかっています。何の症状もない患者さんであっても、我々が大腸内視鏡検査でポリープの治療をおすすめするのはこのような理由からです。まれに出血や穿孔といった偶発症が起こることがありますが、内視鏡機器や技術の発達により現在では比較的安全にポリープの治療ができるようになりました。


ポリープの治療は一般的には「スネア」と呼ばれるリング状の針金でポリープの根元を縛り、高周波電流で焼き切ることで切除します。電流も人体に影響の少ない周波数を用いていますので、痛みをまったく感じることなく治療は終了します。
ほとんどのポリープはこの方法(EMRといいます)で治療が完了できますが、スネアより大きなポリープ(図1)や、平坦でスネアで縛れないような形態のものは、従来のEMRでは十分な切除ができませんでした。またこのような種類のポリープは特に癌化する可能性が高いこともわかっており、場合によっては外科手術となることもありました。

大きなサイズのポリープ

<図1:大きなサイズのポリープ>



これらEMRでは治療が困難であったポリープ(もしくは大腸癌)に対して新たに開発された治療方法が内視鏡的大腸粘膜下層剥離術(大腸ESD)です。ESD自体は胃や食道の癌に対して以前から行われている治療方法なのですが、平成24年4月から大腸ESDも保険診療として認可され、全国で治療を受けることができるようになりました。ただし大腸ESDを実施するためには、医師や病院が一定の基準を満たしたうえで厚生労働省に届け出る決まりになっており、明石医療センターも保険認可と同時に届け出を行い受理されています。

実際の大腸ESDの治療は、スネアの代わりに内視鏡用の特殊な電気メスを用いて、ポリープを粘膜下層ごと剥離する方法(図2、図3)です。ちょうど大腸の壁からポリープを剥ぎ取ってしまうイメージです。非常に繊細な技術のいる治療方法なのですが、明石医療センターには関東や大阪の先進的な施設でトレーニングを積んだ経験豊富な医師が複数在籍しておりますので、安心して治療を提供できると考えています。もちろんどのようなポリープであっても遠慮なく来院して下されば、治療のご相談をさせていただきます。


ESD後の大腸

<図2:ESD後の大腸>

ESDされたポリープ

<図3:ESDされたポリープ>





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