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診療部|心臓血管外科:医療記事

「よくわかる循環器疾患ー下肢静脈瘤その2ー」

治療

治療の原則は、血液のうつ滞を取り除くことです。静脈血は寝ていれば(心臓が足よりも同じか低い位置にあれば)重力で心臓に戻ります。一生寝ていれば、下肢静脈瘤になりませんし、進行もしません。


1. 弾力ストッキング

立っていても寝ている状態を作るものです。普通のストッキングに見えますが、横糸の編み方が特殊で、微妙な圧力を作り出します。静脈瘤を含めた表在静脈はしっかり圧迫してつぶす。深部静脈はすこし抑える。動脈は閉塞することがない。という圧力になっています。また、足先から中心に向かって徐々に圧力が弱まるようになっています。
履く時期は、寝ている状態を作るものですから、寝ていないときには履くのが基本です。寝ているときに履いても大丈夫です。自分のからだにあった医療用弾力ストッキングをしっかり着用すれば、静脈瘤の進行は止まります。
いろいろな理由で手術を一生したくない方は、起床前に医療用弾力ストッキングを履き、入浴以外は就寝まで着用してください。しかし、3年間ぐらい手術を延ばしたいのであれば、外出時のみ着用するだけでも良い場合が多いです。1年手術を延ばしたいのであれば、立ち仕事の時に履くだけでも通常は十分でしょう。 最近は約3000〜5000円ぐらいです。


2. 硬化療法単独

硬化療法とは血液が溜まる静脈を糊で固めてしまおうという治療です。糊とは血栓(血の固まり)を作る硬化剤です。拡張した静脈に糊(硬化剤)を注入し、そして静脈が押しつぶされるように上手に圧迫します。しかしこれは糊がきいて潰れている状態です。大伏在静脈や小伏在静脈に逆流があれば、その血液の逆流が糊(血栓)を溶かしてしまいます。つまり血液との交通がしっかりあると再発するということです。また、血栓ができますのでとても痛く、皮膚に茶色い色素沈着を残します。硬化療法の一番の適応は、大伏在静脈や小伏在静脈に逆流がない、非常に軽い下肢静脈瘤です。


3. レーザー治療

大腿部分の大伏在静脈を内側からレーザーファイバーを通して、やけどをさせて使い物にならなくしようという方法が、レーザー治療です。
現在2〜3年間の再発に関しては、良い成績が出ています。レーザー治療は片足であれば、局所麻酔を薄めた麻酔(浸潤麻酔)にて処置が可能ですので、入院は不要です。両足の方は、日帰り手術を2回やれば良いわけです。その後は外来で膝下の静脈瘤に硬化療法を行います。
しかし、レーザー治療はまだ健康保険の適応ではありません。また、5年後の再発率は不明です。膝下に静脈瘤が広範囲にある場合は、頻回の硬化療法が必要です。


4. 伏在静脈抜去(ストリッピング手術)

大伏在静脈は全長で抜去します。重症例の方で、大伏在静脈は全長に逆流があるかたが適応となります。こちらの治療は入院(1〜4泊)していただきます。


5. 伏在静脈結紮、切除(+硬化療法)

局所麻酔下で、拡張した静脈を結紮するもので、日帰りで行います。現在は、ほとんどがこの治療を行っており、付加的に1,2の治療を随時追加していくケースがあります。あまりにも、結紮箇所が多くなる場合や大伏在静脈は全長に逆流があるかたの場合は、4のストリッピング手術を行います。この場合、1〜4日の入院が必要となります。





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