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診療部|整形外科:医療記事

『あなたのその姿勢、大丈夫ですか?』

肩がこる。首が痛い。上を向けない。ひどくなると頭が痛くなる。
こういう症状を主訴に外来受診される患者さんが増えています。 整形外科ではそういった患者さんも診察するわけですが・・・受診の前に、あなたの日常生活のその姿勢、間違った姿勢をとっていませんか??

類人猿から数百万年の歴史で、二足歩行となった人間はその重たい頭を体の頂点で重量に逆らって支えなければなりません。人間の頭の重量は成人で体重の10数%(約5Kg程度)と言われています。それを支える首は小さな7つの椎骨からなる頚椎と、それを取り囲む筋肉のみです。筋肉は、後部に、僧帽筋、頭板状筋、肩甲挙筋、頚板状筋、頚腸肋筋、頚最長筋、頚棘筋、頚半棘筋、頭最長筋、上下頭斜筋、頭半棘筋、大小後頭筋、前部に頭長筋・頚長筋・内外頭直筋、側部に胸鎖乳突筋、前後中斜角筋、肩甲挙筋と細かい筋の集まりで支えられています。その中でも比較的大きな筋は、僧帽筋、頭板状筋、胸鎖乳突筋です。重たい頭を支えるために、筋肉が重要であることはもちろんですが、正しい頚椎の並び(姿勢)が必要です。近代社会の中でその姿勢が少しずつずれ、それが原因で肩こりに始まり、頸部痛、ひどくなると頭痛まで引き起こすのです。


頚椎の並び・・?

体の上に頭という重たいものがのっている状態なので、その重心が体の真上にくるのが楽な状態となります。その位置を一番保ちやすい頚椎の並びは、ばねのようにたわんだ状態、中央が前に膨らんだ、前弯の状態となります。
近代社会において、OA機器をはじめ、ゲームのモニター、TVなど、仕事中も、仕事以外も頭が前にくる姿勢が多くなっています。 さらに、うつぶせで本を読んだり、携帯操作など、いわゆる猫背の状態が継続することも頭が前にくる原因となります。猫背になることによって、頚椎の前弯は減少し、前にまっすぐたおれそうな状態となります。この状態をストレートネックといい、頚椎後方の筋肉の緊張を強いることになります。

写真

@正常頸椎の並び
前にふくらんだ状態(前弯)



ストレートネック

頚椎が前にまっすぐ倒れそうな位置となれば、頭の重心は必然的に体の中心線より前方に移動します。前方に移動した頭を支えるためには周囲の筋肉にストレスがかかります。ストレスのかかった筋肉の血流は低下し、疲労が蓄積し、症状としては肩こり、頸部痛を引き起こします。さらに、筋肉の緊張が継続すると、筋肉の周囲の神経にまで影響を及ぼし、代表的な症状としては、後頭部の神経を刺激し、頭痛を引き起こすこともあります。

写真

A左 ストレートネック(前湾の消失)、中〜右 (前弯消失から)後弯変形のレントゲン


自分で行える予防法

頚椎の並びが原因のこういった症状は、頚椎の並びを意識した体操、ストレッチが効果的です。


@頚椎前弯を取り戻そう

まずは良い姿勢から。立った状態では背中や腰の曲がりも頚椎の並びの悪化の一因になります。座った状態での頚椎の並びの改善は、痛みのない範囲で天井を見上げ、そのままの位置で顎だけを引いてきます。そうすることで頭の重心が体の中心に近づきます。
A周囲の筋肉のストレッチを行おう

頚椎の並びが悪い人は背中から首にかけての猫背が見られます。猫背になると背中が丸まった状態、つまりは左右の肩甲骨(けんこうこつ)が開いた状態になっていることが多いです。肩甲骨が開くと、背中から頸部につながる筋肉の緊張が強くなります。肩甲骨を中央に寄せるように(両腕を後方に引くような位置にし、胸を張るような姿勢)することで後方の筋肉を収縮させ、緊張を低下させ、首が自然と@の位置に近づきます。
B首の周りの筋肉を鍛えよう

両手を頭の後ろで組んで、後頭部に組んだ掌(手のひら)の上に後頭部をのせ、両手の掌で頭を前に、頭は掌を後ろに押すように運動します。同じ要領で、頭の前で組んだ掌をおでこにあてて、両手は後方に、頭は前方に、頚の横の筋(胸鎖乳突筋)が張るのを意識して運動します。左右の運動は片手で頭を支えるように行います。右手で右側頭部を支え、手で頭を支えるように、頭は手を押し返すように運動します。左側も同じです。いずれの運動も、大きく頭を動かすのではなく、位置を保ちながら押し合う運動で、等尺運動(アイソメトリック運動)と言います。周囲の筋肉が温かくなるのを感じながら、5‐10秒を1セットに5‐10回程度から行ってみましょう。


頸椎を動かすことで指先や前腕に痛みが走ったり(放散痛)、細かい動作に不安を感じたり、歩きにくいなどの症状が出るようなら、神経を巻き込んだ病状の可能性があります。その際は医療機関を受診し、レントゲンでの頸椎の精査、診察にて症状があるようなら医師の判断の下、CTやMRIでの精査が必要です。


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