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診療部|産婦人科:医療記事

妊娠と旅行

産婦人科医長 小田 奈々絵


一般に、流・早産傾向や合併症がなければ、妊娠中の旅行が母体や赤ちゃんに影響を与えることはないと考えられています。

ただ、自動車や電車での長距離の移動は子宮やお腹の赤ちゃんに負担がかかりやすく、いくら注意していても下腹部痛や出血、体調不良、突発的な異常が起きることもあります。したがって、どの時期であっても大丈夫であるとの保証はできません。基本的にはご自身の責任で旅行されるということになります。また、旅行中にトラブルが起きたときにどうするかということも考えて旅行の計画を立てるようにしましょう。大事なことは無理のない計画を立てるということです。疲れないようになるべく人込みはさけて、移動なども急がなくてよいプランをたてましょう。そしてトラブルがあれば途中でも中止するなど変更ができるようにしておきましょう。妊娠中は血栓ができやすい傾向にあるので、移動中は数時間おきに休憩をとり、足をのばしたり歩いたりして下半身の血流をよくするようにしてください。

移動手段は自動車、電車および新幹線、飛行機・・など。一般的な観点で選んでみます。関西圏などの近場であれば自動車でも問題ないでしょう。もう少し遠方となると、自動車では母体疲労はもちろん運転する方も妊婦さんを乗せてとなると疲れるでしょうから電車や新幹線の方がいいかもしれません。飛行機しか手段としてない場合は飛行機となります。


イラスト おすすめしない イラスト 気をつけて イラスト 行ってもよい

( 1〜5段階で表示 私的意見です )


温泉



初期〜15週頃 イラスト
16週頃〜30週頃 イラスト
30週頃〜分娩まで イラスト
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妊娠中でも家庭のお風呂に入りますので、温泉に入ってはいけないという理由はありません。家庭のお風呂と温泉の違いは、家庭のお風呂は塩分などの混じらない真水ですが、温泉は塩類や銅、鉄、硫黄など特殊な成分を含んでいます。どこの温泉でも成分にかかわらず“妊娠中は禁忌”と掲示されていますが、温泉の成分自体は母体やお腹の赤ちゃんには影響はありません。妊娠中だから温泉はダメということではなく、一般にお風呂に入るのに注意を要する疾患として“妊娠中”もそれにあたるということで掲示されています。

しかし、妊娠中は皮膚が敏感になっていますので硫黄分や酸性分の強い温泉は避けたほうが無難かもしれません。湯あたりも心配ですので長湯や頻回の入浴はやめましょう。浴場で滑って転ばないよう。また、病原微生物で汚染されている温泉があるかもしれませんので衛生管理の行き届いた温泉に行くようにしましょう。そして入浴後は水分補給をして脱水にならないように


海外



初期〜15週頃 イラスト
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30週頃〜分娩まで イラスト
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海外旅行自体が妊娠になにか影響をするということはありませんが、妊娠中のトラブルは海外で起きないとも限りません。万が一診察が必要になった場合、外国では自分の健康に関する情報を明確に医師に伝えることを求められます。出国前に現地の医療体制や医療機関などを調べて準備をしてください。語学力に不安があったり準備が面倒なら海外旅行はやめておきましょう。


飛行機



初期〜15週頃 イラスト
16週頃〜30週頃 イラスト
30週頃〜分娩まで イラスト
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搭乗の際、気圧の低下にともない腸内のガスがふくれるため、腹痛やひいては子宮の収縮を引きおこさないとも限りません。ゆったりとした楽な服装を心掛け、炭酸飲料水などのガスを産生しやすい飲み物や食事の大量摂取はなるべく避けましょう。つわりの時期には飛行機のゆれで体調を崩しやすくなるかもしれません。各航空会社によって、妊娠週数によって搭乗制限があったり医師の診断書が必要なことがあるので、あらかじめ確認するようにしましょう


海水浴



初期〜15週頃 イラスト
16週頃〜30週頃 イラスト
30週頃〜分娩まで イラスト
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海水は冷たく汚く、また太陽に照らされ脱水を起こしたり日焼けしたり(妊娠中はメラニン細胞が活発なので日焼けの跡がなかなか消えてくれないようです)、海の中で人とお腹がぶつかったりする可能性もあり、基本的にはおすすめしません。


いずれにしても、妊娠中の旅行は切迫流産・切迫早産、および安静が必要な母体合併症のないことが前提です


旅行先には保険証、母子手帳、現地の病院のリストなどを持参しましょう。




イラスト わたなべふみ


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