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診療部|産婦人科:医療記事

妊婦と喫煙

望月 愼介

我が国の20歳以上の喫煙率は、2001年の調査では男性52.0%、女性14.7%で、20歳代、30歳代の若い女性の喫煙率は増加傾向にあり、現在20歳代の女性の約4人に1人が喫煙者です。

妊婦の喫煙率は、若年女性の喫煙率の増加に伴って上昇傾向にあり、1990年の5.6%から2000年の10.0%と最近10年間で約2倍、上昇しています。

喫煙は妊娠に種々の悪影響を及ぼします。一番問題となるのは子宮内での胎児の発達の遅れで、その結果、体重の少ない胎児の出産が増加します。一般に母親が喫煙していると出生時の体重は約200g軽くなり、1日20本以上の喫煙では約450g軽くなると言われています。また、流産、早産が1.5倍に、妊娠前期での破水、乳児突然死症候群などの異常も増加します。

喫煙本数と異常発生率には関連があり、子宮内での胎児の発達の遅れの程度は喫煙本数が多くなるほど重症になります。また早産率も喫煙本数が多くなるほど高くなり、1日10本吸うと早産率は約2倍に、1日20本吸うと約4倍にと、きわめて高くなります。妊娠中の喫煙により奇形の発生率は増加していませんが、産まれた子どもは多動で興奮しやすくなるとの報告もあり、妊娠中の喫煙は赤ちゃんに対して、神経に障害を起こす可能性があると考えられます。

イラスト


喫煙本数を減らすことにより、このような異常の発生率は減少します。また妊娠初期に禁煙した場合、赤ちゃんの出生時の体重の低下は見られずほぼ正常であり、早産率も低下します。したがって妊娠がわかった時点で、すぐに禁煙することが大事になります。もちろん妊娠前からの禁煙が一番ですが。

また、妊婦が喫煙していなくても、そばにいる夫が喫煙していると、妊婦も喫煙しているのと同じことになります。

最低限、妊娠がわかれば家族そろって禁煙を!赤ちゃんに煙のないきれいな環境を!


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