■サイトナビゲーション


診療科・各部署のご紹介

診療部|麻酔科:医療記事

手術と生体防御反応

癌に侵された臓器を切除する、変形した関節を人工物に置き換えて円滑な運動を可能にするなど、手術はもともと体が良くなることを目的として行われます。しかし同時に、手術には出血や痛み、さらに炎症といった、有害なことも避けられません。麻酔の役目には手術中の痛みや意識をとるだけでなく、こういった有害な要素をコントロールすることも含まれます。特に最近では、手術によって引き起こされる過剰な炎症反応を抑えて、より安全で快適な手術を実現するための研究が盛んに行われています。

当院麻酔科の内藤も、このような研究を長年続けてきました。炎症や免疫反応の主役であるサイトカインという生理活性物質と、神経内分泌系の相互作用が主要なテーマです。そして、手術はどのような仕組みで炎症反応を引き起こすのか、また、手術侵襲から生体を守るうえでサイトカインがどのような役割を果たすのかなどについて、基礎研究や臨床報告を重ねてきました。

このたび5月下旬に、メディカル・サイエンス・インターナショナル社より「臨床サイトカイン学」という本が出版されました。私と同じくサイトカインに興味を持つ臨床家が集まって、内科学や産科学、さらには皮膚科学や公衆衛生にいたる幅広い分野の最新情報を、専門領域の垣根を越えて論じた単行本です。私は第3章「3周術期の生体防御反応:SIRSとサイトカイン」という項目を担当しています。

安全で快適な手術を実現するためには、麻酔科医としての臨床的な技術を磨くだけでなく、科学的な視点から臨床を常に検証していく必要があります。毎日の仕事の忙しさについ流されてしまいがちですが、たとえ少しずつでも、こういった勉強を今後も続けていこうと考えています。





臨床サイトカイン学


■科内リンク


■サイトコンテンツメニュー


■バナーエリア

臨床研修医募集
後期研修医募集
明石医療センター高機能フロア
附属看護専門学校


■当サイトのご利用にあたって


■コピーライト