■サイトナビゲーション


診療科・各部署のご紹介

診療部|循環器内科:医療記事

イラスト


イラスト


クライオバルーンは心房細動に対する肺静脈隔離術用のデバイスである。クライオバルーンアブレーションは、従来の高周波電流により心筋組織を熱凝固させるradiofrequency(RF)カテーテルアブレーションとは異なり、冷凍凝固により組織を凍結することで組織障害を与えるため、熱侵襲が少なく安全性が向上すると言われている。また、RFアブレーションの点状焼灼を重ねる肺静脈隔離術とは異なり、バルーンと接した組織表面を円周状に一括障害することが可能であり、手技が簡便で手術時間の短縮も期待できるといわれている。
呼吸と循環 63巻10号

イラスト

↑クリックで図拡大

明石医療センター心臓血管・不整脈センターにおいて、日本で2015年10月から販売開始(導入は2014年7月)となったArctic front Advance冷凍アブレーションカテーテルを導入して新しい発作性心房細動治療を開始しました。これまでの高周波を用いたアブレーションよりも簡便で患者さんの苦痛が少なく手技時間も短縮するといわれています。当センターではすでに2名の患者さんがこの治療を受けられ、順調に回復しています。
この治療はすべての心房細動患者さんに有効ではないため、心房細動の種類や心臓CTによる心臓の解剖をよく検討して、適応を見極めて用いています。今後も最先端治療を取り入れて患者さんの利益になるような医療を目指します。



冷凍アブレーション治療の成績

日本ではArctic Front Advanceと呼ばれる第二世代のバルーンカテーテルが2014年7月に導入されました。
◆有効性
最近、単独施設における結果がいくつか論文発表されております。それらの結果によると、第二世代のバルーンによる中長期の有効性は80%以上となっています(抗不整脈薬の服用なし)。また冷凍アブレーション後のQOLが改善したとも報告されています。
◆合併症
高周波アブレーションで一般的に生じ得る合併症は、冷凍アブレーションでも生じる可能性があります。しかし、血栓形成や完全な組織損傷のリスクは、高周波アブレーションよりも低いとされています。またコラーゲンなどの結合組織にダメージを与えずに、治療が可能です。

海外での実用実績

冷凍アブレーションは、薬剤抵抗性における症候性の発作性心房細動に対する有効性と安全性が認められ、世界700以上の施設で90,000人以上の患者さまに使用されてきました。*1




イラスト
↑クリックで図拡大

イラスト
↑クリックで図拡大


参考文献
1 Medtronic,Inc.data on file.
2 Giovanni GD,Wauters K,Chierchia GB,et al.One-Year Follow-Up After Single Procedure Cryoballoon Ablation:A Comparison Between the First and Second Generation Balloon.J Cardiovasc Electrophysiol.Published online March 18,2014.
3 Metzner A,Reissmann B,Rausch P,et al.One-year clinical outcome after pulmonary vein isolation using the second-generation 28-mm cryoballoon.Circ Arrhythm Electrophysiol.April 2014;7(2):288-292.
4 Furnkranz A,Bordignon S,Dugo D,et al.Improved 1-Year Clinical Success Rate of Pulmonary Vein Isolation with the Second-Generation Cryoballoon in Patients with Paroxysmal Atrial Fibrillation.J Cardiovasc Electrophysiol.Published online March 21,2014.
5 Chierchia GB,Di Giovanni G,Ciconte G,et al.Second-generation cryoballoon ablation for paroxysmal atrial fibrillation: 1-year follow-up.Europace.May 2014;16(5):639-644.
6 Andrade JG,Khairy P,Guerra PG,et al.Efficacy and safety of cryoballoon ablation for atrial fibrillation:a systematic review of published studies.Heart Rhythm.
September 2011;8(9):1444-1451.
7 Calkins H,Kuck KH,Cappato R,et al.2012 HRS/EHRA/ECAS expert consensus statement on catheter and surgical ablation of atrial fibrillation:recommendations for patient selection,procedural techniques,patient management and follow-up,definitions,endpoints,and research trial design.J Interv Card Electrophysiol.
March 2012;33(2):171-257.


■科内リンク


■サイトコンテンツメニュー


■バナーエリア

臨床研修医募集
後期研修医募集
明石医療センター高機能フロア
附属看護専門学校


■当サイトのご利用にあたって


■コピーライト