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診療部|循環器内科:医療記事

心臓突然死と自動体外式除細動器(AED)

医長 足立 和正

何の前兆もなく働き盛りの人を襲う突然死。その原因のほとんどは、急性心筋梗塞、狭心症、不整脈、心筋疾患、弁膜症、心不全、解離性大動脈瘤など心臓や大血管(循環器系)によるものです。心臓突然死はいつ、どこで、誰に襲ってくるか予想もできませんが、年間5万人もの人がこれによって命を奪われているのです。心臓が停止してしまう原因で最も多いのが急性心筋梗塞による心室細動です。心筋梗塞は冠動脈という血管が突然に閉塞してしまい、心筋が壊死してしまう恐ろしい病気です。この過程で心室細動という不整脈が起こるのです。心室細動とは心臓が痙攣した状態になることで心臓のポンプ機能が完全に失われ、脳に血液を送ることができなくなり瞬間的に死にいたります。高円宮殿下がスカッシュ中にお亡くなりになった事件を覚えておられるでしょうか?

殿下も心室細動による心肺停止状態だったのですが、このような状況で唯一有効な方法は心臓に電気ショックを与えて心臓の痙攣を止めることです。心臓に電気を流して痙攣を取り除く行為を除細動と呼びます。殿下の場合は救命士が除細動を行いましたが、これは殿下が倒れられてから8分後のことで、残念ながら救命にはいたりませんでした。タイムリミットは4分間といわれていますのでかなり迅速な対応が要求されます。このような背景から2004年7月に自動体外式除細動器(AED)というものが非医療従事者にも使用が許可されました。


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AEDとは、除細動処置を一般市民の方でも使用できるように開発された最新機器です。使い方は、簡単です。電源を入れ、電極パッドを胸に貼り付けるとAEDが心電図を解析して電気ショックを与えるべきかどうかを判断します。電気ショックが必要と解析した場合には、機械の指示に従ってスイッチを押すと電気ショックがでます。従来の除細動器は医師などの専門家が使用することを想定されているため手動式ですが、駅、空港などの公共の場に配備されているAEDは、操作を自動化して医学的判断ができない一般市民でも使えるように設計されています。先日、明石市の診療所の玄関で心肺停止状態になった男性がAEDで心拍を再開、明石医療センター循環器内科に救急搬送されました。不整脈専門医の診療のもとに一命を取り止めています。この事例は救急隊と消防隊が同時出動する救急支援によるものでしたが、今後は医療従事者はもちろん、一般市民の方々にもAEDが広く浸透していき、市民と医療機関が一体となって命を守ることができるように望んでいます。


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