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診療部|循環器内科:医療記事

心臓カテーテル治療:虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療

医長 松浦 啓


PCI (Percutaneous Coronary Intervention;経皮的冠動脈インターベンション)


写真心筋梗塞、狭心症といった疾患は虚血性心疾患と総称され、心臓の栄養血管である冠動脈におこった動脈硬化により血管の内腔が狭窄、閉塞して発症します。カテーテルとよばれる細長い管を使って冠動脈の狭窄、閉塞を血管の内から治療するのがPCIとよばれる治療法です(PTCA;経皮的冠動脈形成術とよばれることもあります)。PCIは使用するカテーテルの種類によって次のような方法に分類されます(当施設の循環器内科で全て施行可能です)。


POBA (Plain Old Balloon Angioplasty;風船治療)


写真カテーテルの先端についているバルーンを拡張させることによって血管の内腔を開大させる方法です。PCIの原型となる方法で初期にはこの方法しかありませんでした。血管内の粥腫(動脈硬化病変)に解離(裂け目)をつくって内腔を確保するため、解離のでき方により良好に拡張できることもあれば、大きな解離を形成して閉塞の原因になることもあります。このように治療結果の予測がやや困難な面があり、3−6ヵ月後におこる再狭窄の発生率も30−50%と高いため、現在ではPOBA単独で治療することは少なく、後述するステント治療などの補助に使われることが多くなっています。


Stent (ステント)


写真

網目構造の筒状の金属(ステント)をバルーンで拡張して血管内に留置する方法です。ステントにより粥腫が血管壁に押しつけられるため解離の発生が少なく、良好に拡張できることが多いのが利点です。治療結果がある程度予測でき、安全性も高いため現在ではPCIの主流となっています。ステントは生涯体内に残りますが、それによる大きな弊害は報告されていません(MRI検査を受けることも可能です)。ステントの度重なる改良により再狭窄の発生率は20%前後になりましたが、さらに再狭窄率を低下させることができる薬剤をコーティングした薬剤溶出性ステントが最近使用可能になりました。


Rotablator (ロータブレーター)


写真先端にダイヤモンドチップがついた紡錘形のヘッドをもつburr(バー)とよばれるカテーテルを毎分16−20万回という高速で回転させて血管内の粥腫を削り取る方法です。削られた粥腫は微粒子となってとんでいきます(最終的には体内で処理されます)。カルシウムが沈着した石灰化粥腫はとても硬く、バルーンやステントで拡張できないことがあります。ロータブレーターはそのような石灰化粥腫を削り取るために開発されました。ロータブレーターで硬い粥腫を削り取った後、バルーンやステントで拡張するのが一般的な方法です。ロータブレーターを使用するには施設基準が必要で、年間のPCI 200例以上と心臓外科でおこなう冠動脈バイパス術30例以上を満たすことが求められます。当施設では2003年1月にこの基準を満たし施行可能となりました。


DCA (Directional Coronary Atherectomy;方向性冠動脈粥腫切除)

写真
端にカッターが収納されているカテーテルを血管内の粥腫におしつけて、カッターで粥腫を切除する方法です。切除した粥腫はカテーテルの先端に収納して体外に回収します。DCAは比較的多量の粥腫を切除することができるため、径の太い血管の病変や大きな枝との分岐部にある病変を治療するのに向いています(ステントだけで治療すると粥腫の移動により枝が閉塞することがあります)。通常、血管内超音波カテーテルで粥腫の位置や量を観察しながら切除していき、治療結果によりステント治療を追加することもあります。


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